乳がん再発、完全防止の可能性

乳がん細胞のもととなる「幹細胞」が、体内で増殖する仕組みを、
東京大学の後藤典子・特任准教授と日野原邦彦・特任助教らが明らかにした。
幹細胞を狙って根絶することで、乳がんの再発を完全に防げる可能性がある。
米科学アカデミー紀要に発表する。
がん治療は一般的に、抗がん剤や放射線治療でがん細胞を死滅させるが、
がん細胞を生み出す幹細胞が残ってしまい、再発の危険性がある。
研究チームは、乳がんの組織に含まれる幹細胞が、塊を作って増殖することに注目。
細胞表面に「HRG」というたんぱく質が結合することが、引き金になり、
複数のたんぱく質が作られて、増殖に必要な環境を維持することを突き止めた。
(2012年4月3日 読売新聞)
 

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