「がん」の優先順位を下げる

◇おススメ本◇
『末期がん、その不安と怖れがなくなる日―がん哲学外来から見えてきたもの』
樋野 興夫 著  (主婦の友新書)
著者は順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授。
順天堂大学医学部付属順天堂医院で「がん哲学外来」を開き、そこで経験したこと、著者が実際に患者に語りかけたこと、患者から教わったことを土台として書かれた本。
第1章「がんとの賢い暮らし方」
第2章「がんになって見えてくるもの」
第3章「がん細胞が教えてくれるもの」
第4章「だいじな人との貴重な時間」
第5章「友人としてできること」
 

末期がんでなくても不安はいっぱい。第1章から、特に心に残った部分を転載します。

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不安解消の最良の方法が「がんを忘れる」こと
「がんを忘れる」こと-それは、「がん」が優先順位の下位にある状態です。
そうした状態をつくりだすためには、「がん」以外のことを優先順位の上位に持ってきてはいかがでしょう。
本が好きな人なら、本を読む。
仕事をしているなら、仕事のことを考える。
家族と何を食べようかと、食事を楽しみにする。
人と会う約束を入れる。
ペットがいたら、なるべくたくさんの時間をペットと過ごす。
なんでも好きなことでいいのです。
そして、こうした「がん」以外のことがたくさんあればあるほど、「がん」の優先順位が下がります。
もちろん、それでも「がん」のことが頭に浮かばなくなるということはありません。
きれいさっぱり忘れ去ることなど不可能です。
けれども頭のなかから「がん」のことをいっさい消し去ろうなんて、そんな無理をすることはありません。
優先順位をすこしでも下げることができれば、忘れている時間が増えるのではないでしょうか。
優先順位さえ下がれば、目がさめてから眠るまで頭のなかが「がん」のことで占められていた頃よりも不安が少なくなると思います。

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Çava!

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